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事業概要

スーパーグローバル大学創成支援事業を
通じて目指す大学の将来像

学生と教職員は高度な能力を身に付けて世界に出かけ、また世界から優れた学生や教員及び研究者を岡山大学に迎え、岡山大学を世界に向けて創造的な知の成果、技の結実を発信する大学に進化させます。人をかえ、地域をかえ、世界をかえ、10年後、世界に存在感を示す岡山大学になることを目指しています。

「実践人」を育成

学長メッセージMessage from the President

 岡山大学は、2014年9月、文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援事業」に採択されました。この事業は、世界レベルの教育研究を行い、国際化を牽引する大学を支援するもので、2014年から最大10年間に渡って実施されます。岡山大学の『PRIMEプログラム:世界で活躍できる「実践人」を育成する!』は、地域に根ざし、そして日本の国際化を牽引する大学として教育研究改革を推進し、未来を見据えてグローバルに活躍できる実践人を育成するものです。
 岡山大学では、総合大学の強みを生かして、国際化のための学部を超えた様々なプログラムを導入しています。日々の異文化体験と外国語の学びの場であるソーシャルラーニングスペース「L-café」では、留学生と日本人学生が交流し、様々な地域活動に一緒に出掛けています。また、日本人学生の海外留学を支援する「グローバル人材育成特別コース」では、語学力の強化と多様な英語による授業を受講できます。海外生と国内生が英語を共通言語として一緒に学ぶ「グローバル・ディスカバリー・プログラム」は、学部・学科の境界を越えて、文理融合の多様な専門知識と実践を学ぶコースです。

国立大学法人 岡山大学長 那須 保友

 「実践人」とは、実践の現場で適切な判断をくだすことができる能力—実践知—を有する人です。現代社会の課題を認識し、現場での自律した実践を展開するためには、語学力や豊かな教養、高い専門性だけではなく、具体的な社会の現場での実践経験が求められます。学生自身が、グローバルな現場を体験し、課題発見と解決への道筋を学ぶグローバル実践型教育は、世界で活躍できる「実践人」を育成するPRIMEプログラムの要です。岡山大学では、「国際インターンシップ」、「医学研究インターンシップ」、「海外短期農業体験実習」、「環境ものづくり国際インターンシッププログラム」、「カンボジア王国におけるサービス・ラーニング」など教養教育や専門教育で特色あるグローバル実践型教育を実施しています。
 特に2017年度からは、PRIMEプログラムをよりグローバルな視点に立つ取組とするために、2015年度に国連より提唱された「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)を学内共通の目標として、国際的に協働して取り組むための活動を展開しています。地域と連携し、ESD(持続可能な社会づくりの担い手を育む教育)にも早くから取り組んできた岡山大学は、これらのSDGs達成への取組で、国公立大学としては唯一2017年12月に「第1回ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しました。
 今後ますます複雑な課題に直面するであろう人類社会において、岡山大学の目的である「人類社会の持続的進化のための新たなパラダイム構築」のもとに、社会課題を発見・解決する実践力を持つグローバル人材の育成と、地域と国際社会とのより一体的なパートナーシップを構築して、持続可能な社会の実現とともに、人をかえ、地域をかえ、世界をかえ、世界に存在感を示す岡山大学になることを目指します。

国立大学法人 岡山大学長

国立大学法人 岡山大学長 那須 保友

「スーパーグローバル大学創成支援事業」とは?

文部科学省では、世界トップレベルの大学との交流・連携を実現、加速するための新たな取組や、人事・教務システムの改革、学生のグローバル対応力育成のための体制強化等、国際化を徹底して進める大学を重点支援するため、2014年から「スーパーグローバル大学創成支援事業」を実施しています。同事業には世界レベルの教育研究を行う大学「タイプA(トップ型)」(13大学)と日本社会のグローバル化を牽引する大学「タイプB(グローバル化牽引型)」(24大学)の37大学が採択され、徹底した国際化と大学改革を進めています。岡山大学はタイプB(グローバル化牽引型)に採択されており、地域に根ざし、そして日本の国際化を牽引する大学として、グローバルに活躍できる実践人を育成します。