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2020.10.27

第7回「岡山リビングラボ」オープンイノベーションプログラム「カラオケ・音楽による健康づくり(自治体向けサービス)」を開催

9738_image_1.jpg 本学は全学を挙げて研究力強化・産学共創に力を入れています。本学のオープンイノベーションの強化推進の取組のひとつとして、「岡山リビングラボ」(企画運営担当:本学大学院ヘルスシステム統合科学研究科 志水武史特任准教授)の取組を実施しており、今回、第7回オープンイノベーションプログラム(O2IP)を10月21日、web形式で岡山リビングラボとおかやまスタートアップ支援拠点運営委員会(ももスタ)主催、岡山大学オープンイノベーション機構、株式会社第一興商共催で開催しました。
 オープンイノベーションプログラム(O2IP)は、地域内外の企業、自治体や大学の関係者、地域住民など多様な参加者がヘルスケア/生活関連分野のテーマについて自由に討議し、革新的なサービス・商品のアイデア等を創出することを目指したプログラムで、今回は7回目となり、「カラオケ・音楽による健康づくり」をテーマに開催しました。
 カラオケ・音楽は世界各国、幅広い年齢層に愛される身近なエンターテイメントであるばかりでなく、歌うことや楽器を演奏することが、今後の超高齢化社会における認知症予防等の健康維持・増進につながるという効果も期待されていま9738_image_2.jpgす。このため、地域や自治体においては、地域住民に対し積極的にカラオケ等を通じた健康維持・増進活動に注力するところも増えてきています。しかしながら、最近の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、カラオケや楽器演奏(LIVE等)は感染リスクの高さを懸念する指摘もあり、感染予防に向けた新たな対応方策が模索されています。どのようにすれば、感染リスクを抑えたまま、カラオケ・音楽による楽しさやコミュニティづくり、参加者の健康維持・増進を実現することができるのか、また、どのようにすれば健康維持・予防効果をより一層高めることができるのか、幅広い知見・アイデアが求められています。
 今回、カラオケのリーディングカンパニーである株式会社第一興商の生活総合機能改善機器「FREE DAM」の各種コンテンツや機能をベースに、プログラム参加者が持つ様々なアイデアやシーズを組み合わせることで、(主に自治体向けの)先進的なヘルスケア/生活関連サービス・商品の創出を目指して開催されました。
 会では有識者プレゼンターとして、本学大学院医歯薬学総合研究科脳神経内科学分野の阿部康二教授と株式会社第一興商エルダー事業開発部の山岸利英リーダーが講演。阿部教授は音楽が認知症予防等に与える効果、山岸氏はカラオケを通じた地域住民の健康づくりに向けた自社の取り組み内容等について話題を提供しました。その後、グループでのディスカッションを行い、事業アイデアなどが発表されました。会の主催者である志水准教授は「音楽と異分野の融合によるイノベーションが、健康維持・増進に向けた地域住民の行動変容につながる」とコメント。今後、オープンイノベーションをもとに地域から産学共創などを加速させるとともに、新たなイノベーションを創出させる取り組みを活性化させていきます。
 なお、次回の第8回は「将来住み替えを検討しているシニア層にとって魅力ある住環境サービス」と題して11月5日(木)にweb形式で開催予定です。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。


【本件問い合わせ先】
 大学院ヘルスシステム統合科学研究科 特任准教授 志水武史
 TEL:086-251-8612
 Email:shimizu.takeshi◎okayama-u.ac.jp
 ※@を◎に置き換えています。