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卒業生

卒業生

梅津 知佐
UMEZU Chisa

三井物産株式会社

農学部 2017年度卒業

高度実践人(グローバル)認定

Profile
岡山県総社市出身。岡山大学農学部総合農業科学科卒業。高度実践人(グローバル)認定。在学中は、ラクロス部でマネージャーを務める傍ら、米国留学プログラムにも参加。卒業後は三井物産株式会社に就職。

 高校時代はオランダで過ごしましたが、大学は出身地である岡山で過ごしたいと考え、帰国子女入試を経て岡山大学に入学しました。在学中はラクロス部に所属しマネージャーとして早朝から練習に励む日々でしたが、多くの時間を同部の仲間と過ごし、一生懸命取り組んだからこそ人間関係にも恵まれ、結果的に部活以外の活動にも積極的にチャレンジすることができたと感じています。
 海外留学もそのチャレンジの一つです。私の場合は短期の留学プログラムに複数回参加しました。岡山大学では留学の選択肢も多く、支援体制も整っており、幸いにも教授や部活仲間の理解も得られたため、ラクロス部の活動やアルバイトなどと両立しながら留学に臨むことができました。
 3年次には学外で募集のあった米国での留学プログラムに参加しました。日本、ロシア、中国、インド、ブラジルの5ヶ国から学生が集まり、環境問題の解決に向け大学の講義及び政府機関への訪問を通じて学びました。私は当時、農学部で「技術」の面から環境問題をどう解決できるか勉強していましたが、この留学プログラムでは「政策」の面から課題に向き合えたことが大きな収穫です。実際に政府機関で課題に向き合う方の話を聞いて、課題解決には良い技術も勿論必要ですが、良い技術があったとしても、世の中に普及しない限り解決できないことを学びました。そして、より健全で持続的なビジネスモデルを確立し、より多くの人々に技術を広める方法に関心を持つようになりました。
 研究室では、果物・野菜の貯蔵性を高めるための研究に携わりました。具体的には、成熟メカニズムの分析や、実際に貯蔵・輸出を行い、適した流通方法を検証する等、アプローチは多岐に渡りますが、その根本にある「農業をより儲かる産業にする」というコンセプトに興味を持ったのが研究室に入ったきっかけです。美味しい岡山の桃をより多く、より遠くの人に届けることができれば、消費者だけでなく生産者にも大きなメリットがあり、「儲かる」循環を生み出すことで農業がより魅力的な産業となる、そのような考え方は、今の仕事をする上でも大切にしています。
 卒業後は、三井物産株式会社で流通事業領域に関わる新規事業の立ち上げや既存事業の良質化に向けた事業推進を行っています。事業における様々な課題・リスクを分析及び可視化し、課題を抽出すること、そして解決策を考え実行していくことが仕事です。まだ分からないことも多く難しい仕事ですが、大学生活で学び感じたことを胸に、社会課題の解決と持続的な成長に貢献したいと考えています。
 大学では自分の専門分野に留まらず様々なことを経験したいと考え、積極的にチャレンジをしてきました。その結果、現在の業種のようなビジネスの世界があることにも気付けました。私自身まだまだ知らないことばかりですが、岡山大学の学生にもたくさんチャレンジして多くの人に出会って、まだ知らない世界に触れてほしいです。

(2020年11月時点)

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