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在学生

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宮本 大輝
MIYAMOTO Taiki

工学部

高度実践人(グローバル)認定

Profile
山口県下関市出身。岡山大学工学部電気通信系学科(2021年3月卒業)。
2018年第64回国際学生会議の実行委員を務める。アメリカでの研究インターンシップを経験し、帰国後は起業家精神養成プログラム(SiEED(現-Ceed))でプログラミング講座を開催。岡山イノベーションコンテスト2020 大学・専門学生の部大賞受賞。2021年4月からは岡山大学大学院自然科学研究科へ進学。

 2年生の時、第64回国際学生会議の実行委員を務めました。国際学生会議とは、毎年世界20ヶ国以上から60名以上の学生が一堂に集まり、国際的な問題について議論する場です。そこで、「世界にはまだ人種差別が当たり前のように存在している」という海外参加者の言葉が強く印象に残っています。この10数年で人々の意識は変わり、人種差別などほぼゼロに近いと思っていた私は、その言葉にとても驚かされました。このように世界のリアルな現状を知ることができたのに、なかなか自分の考えや思いを英語で伝えられず、悔しい思いをしました。会議が終わった日から再び必死に英語の勉強をはじめ、この会議への参加が、もう一度英語を学び直すきっかけとなりました。
 3年生の時に3ヶ月間、アメリカのロードアイランド大学に留学しました。語学留学ではなく、現地の大学の研究室に3ヶ月間籍を置かせてもらい研究活動に励みました。私の指導教員はインド出身の先生とトルコ出身の先生、そして同じ研究室の学生はイラクやエジプト、ドイツ出身とまさに「人種のサラダボウル」を肌で感じました。国際学生会議で自身の英語力を打ちのめされ、必死に英語を学び直した私は、怖気づくことなくコミュニケーションを取ることができました。現地では産業支援ロボットのソフトウェアの開発に携わり、機械学習を用いた画像認識に関する研究を行っていました。この時の経験が生き、現在も画像認識技術を使った企業との共同研究を行っています。また、留学先での経験により、元々大学の授業で少し学習していた「プログラミング」に対する意欲が湧き、ぼんやりと自分のアイデアでサービスを作りたいという思いを抱きました。
 帰国後は岡山大学の起業家精神養成プログラム(SiEED)という寄附講座(2020年3月末で終了:現-Ceed)で学生スタッフとして活動しました。私はもっと多くの人にプログラミングの楽しさを知って欲しいという思いから「初学者向けプログラミング講座」を3回開講しました。起業ということに憧れを抱きだしたのはこの頃でした。当時SiEEDディレクターを務めておられた山下先生が仰っていた言葉 ―「別に起業しなくてもいい、だけど自分が実現したいことをやるベストな手段が起業ならばやったほうがいい」「法人登記するかなんて関係なくまずはやってみたらよい」その言葉を受けて、「とりあえずやってみよう!」と思い、岡山イノベーションスクールに応募しました。
 「告白って勇気がいるからなかなかできない」という自身が抱えている課題が始まりでした。高校生の時にアイデア帳に記していた「LINEの友だちから自分の気になる人を選んで、お互いの気持ちが合った時に通知をする」という案で岡山イノベーションスクールに応募し、スクール生としての日々が始まりました。とは言え、1人の大学生が考えたアイデアなんて欠陥だらけでした。そのため、友人にアイデアを話してフィードバックをもらい、「誰の何の課題に対してどういう価値を提供するのか」を必死に考えました。その結果、岡山イノベーションコンテスト2020では大学・専門学生の部で大賞を頂くことができました。今後は「恋愛における区別・差別」のようなものを解決したいと思っています。例えば、マッチングアプリのほとんどがなぜか男性有料、女性無料で、マッチングする相手は異性だけです。これらに対して何となく違和感を抱いてしまいます。それを、私の作る「スキッテ」というサービスで解決したいと思っています。そして、性別や年齢、国籍関係なく、好きって言えるような世界にしたいと思います。そもそものはじまりは「告白できない」という自身の課題がきっかけでしたが、社会のニーズに合ったサービスを生み出せるよう、大学院進学後もプログラミングスキルを上げ、精力的に活動していきます。

(2021年2月時点)

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