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在学生

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渡邉 大樹
WATANABE Hiroki

環境生命科学研究科

Profile
岐阜県出身。岡山大学大学院環境生命科学研究科にて修士課程を修了。現在、同研究科の博士課程に在籍し、環境経済学分野に所属。
専門分野は、東南アジア地域研究及び開発学。研究留学のためベトナムへ渡航。好きな食べ物は、ブンチャーハノイ。

 学部時代に開発経済学を学んだ私には、大学院に進み、海外での調査研究に取り組むという夢がありました。そこで、私は岡山大学大学院環境生命科学研究科に進学し、東南アジアの地域研究を専攻しました。幸いにも、修士課程と博士課程在籍中に民間財団の奨学生に採択され、計3年間ベトナムへ研究留学する機会を得ました。
 ベトナムでは、ベトナム国家大学ホーチミン市校の協力の下、南部沿海地域を対象とした辺境統治の変遷に関する調査研究に励みました。調査地は、都市から約380km離れた僻地にあり、バスとバイクタクシーを利用して1日かけて行きます。長い旅路の先で、地平線まで広がるマングローブを初めて見たとき、壮観な光景に圧倒されました。現地はエビ養殖が盛んで、ここで生産されたエビは私たちの食卓にも届きます。私は、地域住民、商社、政府、そして国際NGOにインタビューを行い、南北統一からグローバル化が進む現在に至るまで、現地の資源利用に関する秩序がどのように形成されてきたのかを検討しました。滞在時の楽しみといえば、ゆっくり時が流れるマングローブ域で暮らす住民の方々と、とれたてのエビやカニ、そして魚を使った料理を囲んで談笑することでした。
 さて、こうして自分の夢を実現できたのは、紛れもなく岡山大学で学ぶ機会を得られたからです。岡山大学には、以下3点の通りに学生が国際的に挑戦するための環境があります。
 1点目は、先生方による熱いご指導です。指導教員には、地域研究者として現場から持続可能な開発のあり方を探究することの重要性をご指導頂きました。また、グローバル人材育成院に所属する先生には、ベトナムへの留学にあたり、ご自身の海外経験を共有して頂いたり、奨学金面接試験の練習に付き合って頂いたりしました。先生方のお力添えにより、国際的な研究活動に従事できています。
 2点目は、国際色豊かな教育環境です。私が所属する研究室にはさまざまな国々からの学生が集い、ゼミは英語と日本語のハイブリッド形式で行われます。また、当研究科の「アジア環境再生特別コース」では、海外短期フィールドワークも経験できます。このように身近に国際的な感覚を養える教育環境があります。さらに、国際部により発信されている留学奨学金や国際プログラムに関する情報を積極的に活用しています。英語試験対策講座も積極的に受講しています。
 3点目は、先に留学した先輩や今後留学を目指す仲間、そして研究室の仲間の存在です。自分の周りにいる志の高い仲間から、日々刺激を受けています。
 このように、私にとって岡山大学は、国際的に活躍したいと考える学生の情熱に応え、夢への挑戦を支えてくれる存在です。
 今後の目標は、まず博士課程の修了です。そして、海外でポストドクターとして修業し、世界で活躍できる研究者を目指したいです。

(2021年11月時点)

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