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卒業生

卒業生

志岐 健太
SHIKI Kenta

住友林業株式会社

農学部 2016年度卒業

Profile
福岡県大牟田市出身。岡山大学農学部総合農業科学科卒業。在学中、文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」でタイへ留学。帰国後は森林緑地生態学の研究室で竹林の広葉樹の生態について研究。卒業後は住友林業株式会社に入社し、2019年から中国現地法人へ駐在員として派遣。

 青年海外協力隊に参加していた父の影響を受け、グローバルに力を入れている岡山大学に入学。農学部に在籍し、森林生態学、特に竹林の広葉樹の動態について学びました。4年次には文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN」日本代表プログラムに採択され、1年間タイのカセサート大学に留学しました。留学中は農学の勉強に励みつつ、座学だけではなく、できるだけ多くのことに挑戦しようと考え、自発的に行動しました。現地の林業を体感するため、カセサート大学の先生にお願いしてフィールドワークに積極的に参加しました。また、日本の他大学の調査班が来た際にも、調査班に自らお願いして同行させてもらいました。自ら行動し、自分の考えやその背景をしっかり伝えることで、周りの方の理解を得られるという経験が出来たことは、当時の私には大きな気づきとなりました。
 卒業後は林業の分野でグローバルに活躍したいと考え、世界的に展開している住友林業株式会社に就職。営業職として2年ほど日本で勤務した後、中国の現地法人に駐在員として派遣されました。海外ということで日本とは異なる商習慣があり、ミスアンダースタンディング(誤解)が生じることもあります。日頃からお客さんとの間に認識の違いはないか、漏れはないか、しっかりと擦り合わせるように心がけています。また、お客さんと良好な関係を築くために日々のコミュニケーションも大切にしています。日本との違いに戸惑うこともありますが、一つ一つの仕事に深く向き合うため、日本にいた頃より自身の成長スピードも断然速く感じています。
 また、中国は成長市場ということもあり、変化し続けないと取り残されてしまいます。常に新しい挑戦を考える必要がある環境も良い刺激となっています。今は中国現地法人の収益の柱となるような新規事業の立ち上げを目標に、環境やSDGsにも結び付く商材を考えています。こういった新規事業は、これまでのお客さんとのつながりがあるからこそ生まれてきます。日々のコミュニケーションを大切にし、自分の考えやその背景をしっかり伝えることで、お客さんや周りの人を惹きつけることができ、いざ自分発信で動き出す時に力を貸してくれると感じています。
 海外に限らず、どこにいても自分の考えを持つこと、その背景をしっかり説明できること、そして行動することが重要だと感じています。もちろん国によって言語や文化が異なりますが、自分の考えをしっかり持って言葉にすることで、相手と深く交わっていくことができます。そうして構築された人とのつながりがあってこそ、新しいことに挑戦できると思います。これからも、人とのつながりを大切にしながら新しい仕事に取り組んでいきたいです。

(2022年1月時点)

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