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卒業生

卒業生

プットネン 友佳子
PUTTONEN Yukako

ヘルシンキ大学医学部博士課程

医学部 2019年度卒業

高度実践人(グローバル)認定

Profile
愛知県名古屋市出身。岡山大学医学部医学科卒業。海外で働くことを目指し、3年次にヘルシンキ大学、6年次にミシガン大学へ留学。研究室、医療現場へ入り、専門知識・実践を学ぶ。卒業後はヘルシンキ大学医学部博士課程に在籍しながら、現地の医師免許取得を目指す。

 中学生の頃に病気になったことをきっかけに、自分の体に起こった変化を知り、同じように困っている人に寄り添える職に就きたいと考え、医師を目指しました。もともと海外で働くことを目指していたため、グローバルな学びを得られる岡山大学に入学を決めました。
 入学後、比較的時間に余裕のある低学年のうちに留学生チューターをしたりL-caféに通ったりして英語力の上達に努めました。3年次には医学研究インターンシップでフィンランドのヘルシンキ大学に留学、熱帯魚を使った脳の発生の研究に挑戦しました。3ヶ月間の留学期間中、最終的にフィギュアを仕上げることができ、共著者として論文執筆に貢献できたことは自信につながっています。また、留学中印象的だったのは、学生が積極的に活動している様子でした。日本と比較して、一人ひとりが自由に自分のしたいことにチャレンジしている様子を目の当たりにして、ショックを受けるとともに自分の置かれている環境で最大限学ぶためにはどうすればいいか考えるようになりました。
 6年次にはアメリカのミシガン大学へ留学。1ヶ月間の臨床実習に参加しました。実習初日に現地の学生と同じように実践的に学びたいとお願いし、実際に患者さんを任せてもらうことができ、充実した学びを得られました。言語や文化はもちろん異なりますが、医療現場での学生の役割に岡山大学での実習と共通点も多いことを実感し、日本でしっかり勉強すれば海外でも通用すると自分自身を肯定できたことは大きな収穫でした。
 卒業後はヘルシンキ大学の大学院に進学し、病理部で希少がんの研究を行っています。バイオバンクと連携し、腫瘍の検体を使うことができる今の環境は、研究成果をあげ、人を助けることに直結すると思い、やりがいを感じています。また、将来は現場から課題を研究室へ、そして研究したことを直接現場に還元する過程に臨床医として貢献したいと考えています。そのため、フィンランドの医師免許の取得を目指し、4ヶ月間の臨床実習にも参加しました。医師としての経験を全く積まず渡欧したため、他の実習生と比較して慣れていないことが多かったり、薬の商品名が分からなかったりと情けなく思うこともありましたが、最終日に実習先の先生から褒めて頂き、来年度の仕事先を斡旋してもらえたことはとても嬉しかったです。日本で得た知識量を評価していただき、自分の強みを再認識することができました。
 私自身、海外はすごいところだと思っていましたが、不安なりにも堂々と振る舞うことで何とかなると実感しています。恐れず挑戦することで、その後の自分の自信につながり、さらに次の挑戦につながっていきます。「できない」と最初からあきらめるのではなく、自分のしたいことがあるのであれば、その熱意を持って挑んでみることが大切だと思います。

(2022年1月時点)

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