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在学生

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藤井 雅利
FUJII Masatoshi

ヘルスシステム統合科学研究科

高度実践人(グローバル)認定

Profile
岡山県倉敷市出身。岡山大学文学部を卒業後、大学院ヘルスシステム統合科学研究科に進学(2020年3月修了)。
学部在籍中にシドニー大学へ留学。学部のときの専攻は美学であったが、現在は統合科学を専攻し、「ヘルスシステム」を含むSDGsを共通言語とした社会と大学のつながりの創出について取り組んでいる。

 私が高校を卒業後、岡山大学に進学したとき、岡山大学はまさに「グローバル」や「実践」といったキーワードを基に変革を始めていました。
 例えば、グローバル人材育成コースは私が学部に入学した年に始まりました。学部や学科を超えて学友が集い、プレゼンテーションや短期語学留学、学外研修等を通して切磋琢磨したことを覚えています。また留学生と日本人学生が集まるL-caféでは、「さくらサイエンスプラン」でパプア・ニューギニアの高校生を本学に招き交流したり、様々な経験をすることができました。
 大学院進学後は「ヘルスシステム」をキーワードとして医療や人間の生き方に関わる様々な分野の知見を学び、かつ「先進病院実習」等の先駆的な実習科目を通して、現在の社会における課題を現場より汲み取り、研究へと活かすよう学業に励んでいます。
 このような本学での活動で感じられるのは、新たな取り組みに共に挑戦する学友、先生、教職員の方々の存在の大きさです。先進的な取り組みにいち早く熱意を持って挑戦している学友は尊敬できると共に良きライバルですし、私達がより良い環境で学ぶために日々ご指導、運営に取り組んでくださっている先生方、職員の方々のおかげで成長できていると感じます。
 私は学部生のときシドニー大学に留学していました。そこで目にしたのは、大学が社会の一員として、あらゆる点で結びついているあり方でした。
 社会人の学び直しとして、また市民が交流する場所として、大学が様々なプログラムや企画を提供している様子は私の大学観を変えるものであり、研究と社会をつなぐという問題意識を持つきっかけとなりました。帰国後、岡山大学で学ぶうちに世界に目を向けると同時に地域社会に目を向けることの重要性を感じるようになりました。
 私達が社会と接点を持つ時、いつもそこには地域の存在があります。岡山の課題を解決する、またそれに資する研究を行い、実践することは、岡山という土地で日々を過ごす私たちの役割の一つであると認識しています。
 ヘルスシステム統合科学研究科は社会の課題を起点として研究、社会実装を目指すという点において、新たな大学のあり方の一つを提示しているように感じています。
 私は現在、「ヘルスシステム」を含むSDGsをテーマにして、社会の課題と研究をつなぐことで社会と大学をつなげるべく研究を行っています。本学の強みである医療を基盤として、自然科学、人文社会学が集結し、それぞれの知見を統合させることがこの研究科の強みであり、従来の研究のあり方と異なる点です。
 私は社会文化科学研究科、自然科学研究科の学生と協働し研究を行っていますが、多様な視座を自在に組み合わせ、新たな知を創出するには、まだまだ多くの学ぶべきことがあります。スーパーグローバル大学として新たな舵を切りつつある岡山大学において世界をリードする研究を創出し、地域社会に貢献すべく日々精進を重ねることが今の私にできることだと考えています。

(2019年3月時点)

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