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在学生

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中澤 拓也
NAKAZAWA Takuya

経済学部

高度実践人(グローバル)認定

Profile
岡山県倉敷市出身。岡山大学経済学部夜間主コース(2022年3月卒業予定)、グローバル人材育成特別コース所属。
第72回日米学生会議、在大阪・神戸米国総領事館Ambassador’s Youth Council(2020-2021)、第6回ESD日本ユース・コンファレンスに参加。2019年6月TABLE FOR TWO University Association(TFT-UA)中四国支部代表に就任。2021年3月岡山大学SDGs推進表彰優秀賞を受賞(岡山大学TFT)。
2022年4月からは岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科に進学予定。

 私は、大学に入学するまでは国際的な活動や開発途上国支援などに強い関心を抱いていたわけではなく、漠然と海外での生活や留学に興味がある程度でした。振り返ってみると、岡山大学への入学、そしてグローバル人材育成特別コース(Gコース)への所属が、国際的な活動に向けての大きなターニングポイントだったと感じています。  
 大学入学後の最初の大きな転機は、大学1年時の授業で「TABLE FOR TWO」(TFT)の取り組みを知ったことです。TFTは日本発の取り組みであり、先進国では健康的な食事を提供し、その料金の一部を寄付金として開発途上国へ給食費を届けるという、世界規模で起きている食の不均衡を解決することを目指すものです。TFTの取り組みに感銘を受けた私は、岡山大学にもTFTを導入したいと考え、気が付けば一人で動き出していました。多くの方々の協力を得て、翌年の春には岡山大学TFTという団体を立ち上げ、岡山大学にTFTを導入することができました。当初1人で立ち上げた団体も、現在ではメンバーが20人を超え、岡山大学SDGs推進表彰優秀賞を受賞するまでの団体に成長しました。  
 Gコースでの学びと世界へ目を向けている仲間との出会い、TFTの活動、岡山大学の多様なプログラムによる留学生との交流を通じ、次第に国際的な活動への関心が強まっていきました。  
 次なる大きな転機は、第72回日米学生会議への参加です。筑波で開催された国際会議(筑波会議)に参加させて頂いた時に日米学生会議の存在を知り、その会議に参加したいと思いました。日本全国から優秀かつ奇抜な学生が集まる選考において、彼らと伍する英語力や自己PR力があるのか心配でしたが、先生方やGコースでの仲間の後押しもありチャレンジした結果、選考を通過し、第72回の会議において中四国地方から唯一の参加者となることができました。  
 日米学生会議は、日米から集まった学生が昼夜を問わず、約2週間に渡って多様なトピックについて”本音”で議論します。参加を通じて、このような国際会議の場に地方から参加することの意義や、世界的な課題に対する自分の理解の及ばない点、そして母国である日本のことすら十分に知らないことを痛感しました。また、第72回の会議はコロナ禍によって史上初めてとなるオンライン開催でしたが、楽しみながら白熱した議論をすることができ、今でも毎日のように参加者と連絡を取り合っています。  
 日米学生会議への参加を通じ、国際的な活動や会議への参加、日米関係への関心が強まった私は、その後、在大阪・神戸米国総領事館Ambassador’s Youth Councilへの応募を行いました。見事に選考を通過し、日米関係についての学びを深めることができました。選考時、面接官の方とTFTの取り組みをきっかけに盛り上がり、大変驚いたと同時に、「経験や学びはどこで何に繋がるのかわからない」ことを実感しました。
 これまでの経験や世界で活躍する方との出会いを通じ、一度しかない人生、前例がなくとも、ハードルが高いと感じても、目の前の興味のあることや自分の直感を信じて、ワクワクする方向へと思い切って歩みを進めることが大切だと感じました。そして自分の思いを言葉にして周囲へと発信し、実行することが大切なのだと、私は強く信じています。

(2021年11月時点)

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