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在学生

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長澤 諒祐
NAGASAWA Ryosuke

環境理工学部

Profile
兵庫県姫路市出身。岡山大学環境理工学部環境物質工学科(2018年3月卒業)。
2014年OECD(経済協力開発機構)学生大使を務める。タイ、アメリカでの海外研修・留学を経験、帰国後は岡山大学国際学生シェアハウスにて留学生との共同生活を送る。卒業後は、輸送用機器メーカー(事務系総合職)に就職。

 私は岡山大学入学後、環境理工学部に所属しながら、当時開設されたばかりのグローバル人材育成特別コースの一期生となりました。このコースでは、留学をめざした高度な語学力を身につけるため、一般学生と同じ英語科目に加えて、1年生の時からネイティブの外国人教員を中心とした高いレベルの英語科目を履修します。コースには文系・理系さまざまな学部の学生が集まり、個性的な人が多いため、とても刺激を受けたことを覚えています。
 このコースのカリキュラムでは海外語学研修と留学が課されており、私は在学中に合計3回の海外研修と留学を経験しました。1年生で初めて参加したタイの語学研修は、自分の英語力、コミュニケーション力の未熟さを実感するものでした。2年生では、環境理工学部が主催する交流プログラム「晴れの国より巣立つ水環境スペシャリスト」に参加しました。
 岡山大学とタイのカセサート大学の学生が、タイと日本で各2週間一緒に学ぶこの研修ではフィールドワークやディスカッションの機会も多く、私の留学への思いはどんどん強くなりました。そして3年生になり、岡山大学短期留学プログラム(EPOK)制度を利用し、留学先の大学への学費負担がない交換留学生として、約10ヶ月間アメリカのイリノイ大学アーバナシャンペーン校に留学しました。留学先では化学や環境などレベルの高い授業についていくために勉学に励む毎日でしたが、限りある留学生活を有意義に過ごすため、現地のサッカーチームでの活動や翻訳のボランティアにも参加するなど、できるだけ現地の学生と交流することを常に心がけていました。

 そこには現地の学生だけでなく、様々な国から異なるバックグラウンドを持った学生たちとの大切な出会いがあり、今まで知らなかった考え方、感じ方に触れ、新しい世界が広がりました。また、留学経験によって、慣れない環境でも主体的に自分の意見を示し、積極的に物事に取り組めるようになり、かつ相手を尊重しつつ柔軟に対応できるコミュニケーション力も身に付けることができました。帰国後、大学での研究活動や就職活動などのさまざまな場面で、留学で身に付けた力が自分の考え方や行動に活かされていると強く感じています。
 留学から帰国後、私は英語力を維持できる環境を求めて岡山大学国際学生シェアハウスに寄宿し、留学生との共同生活を始めました。世界各国から集まった留学生との生活は、文化の違いに驚くことも多少ありますが、新しい発見の連続から刺激を受けつつ、互いに少しずつ理解しあいながら交流を深めています。私がそうであったように、彼らにとっても留学先での生活や人とのふれあいがかけがえのないものになるよう、週末には観光地を案内するなど日本の素晴らしさを伝え、日々の生活の中で互いの国の文化を語り合う時間を大切にしています。

(2018年3月時点)

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